僕だけの翼
生暖かい血が、僕に飛び散った。


夜、塾帰りの正喜の彼女を襲ったのだ。



包丁でくし刺しにしてやった。

この女の泣きわめく声と表情が、今でも印象に残っている。


正喜.....


お前の大切な物を、奪ってやったぞ。
< 14 / 29 >

この作品をシェア

pagetop