戻らない時間
ブーブーブーブ―。
「…んっ。」
マナーモードで目を
覚ましたあたしは、
画面の眩しい光に
目を細めながら、
メールを開いた。
―n.fumiya@…―――
三宅史也ですっ(笑)
登録よろしくね
――――――――――
この人…女慣れしてるな。
ハート多いし(笑)
女慣れとか嫌だな。
あたしは直感的にそう思った。
そこそこの人数と
付き合ってきたあたしは
変に鋭いところがあって
三宅くんのことも
"軽い男"とゆうイメージで
決まってしまっていた。
―――――――――
あっ了解(´д`)
てか女慣れしてそ笑
――――――――――
<<送信完了>>
あ。つい女慣れとか
言っちゃった(汗)
怒って明日から
いじめられちゃうかも…
うわー返ってきたら
謝らなきゃなあ。
ブーブーブーブ―
「…ぅあっ!!!」
あまりにも早い返信に
驚いてケータイが落ちた。
「やっぱ女慣れしてるわ」
確信にも近い気持ちで
ケータイをひろった。