君がいたから

バ・カ・ミ・タ・イ

「ァハハ!ギャハハッッ!ゲホッグホッ」
「まっ~ったくもう…」

その展開を放課後、行きつけのファミレスで聞いて、爆笑して、
いや、訂正。「爆笑しすぎて」
ゲホゲホ言ってるのが一名…


そんで、それを諌めつけてるのと、
無関心なのが一名ずつ。


んで、自分はと言うと、
サエを叱ってる(?)
ルゥに泣きついていた。
「ハァーーー。祐樹先輩って、
優しくないょ~((泣」

「あんたも馬鹿ねぇ…。あんな
世界は走ることによって回るとでも
信じてそうな弱男キモイじゃないの!?
ね、ね、そうよね、ラン?」

ランは、呼んでいた難しそうな本から
眼を離して、首を傾げる。
「そう、なのかしら…?
彼、とても誠実そうに見えるけれど」
「だぁーーーっ!」
ルゥは、ランに賛成を貰えずに
唾を飛ばしながら叫んだ。

「ゆ・う・き・せ・ん・ぱ・い、って
確かに走ることに対しては、
人には見せないぐらい愛情も誠実さも
見せてるよねっっ!って言ってるの」
これには、ランも頷いた。
「それは、そうよね。彼、人には
愛情の欠片さえ見せなさそう…
優しそうに見えるのも、
人に関心が無いから怒ったりしないだけなのじゃないかしら」

「そうよね。そうよね!」


やっぱ、祐樹先輩って優しくなかったんだ…

これまで、何度も先輩の事相談してきたけど、
批判しなかったのは、私の気持ち、考えてくれてたからかな…




はぁ・・・
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