ヘタレ男子の恋愛事情
「あ、でも、急ぎだったら私役に立たないね…」

僕がテンパっている間に(彼女から見れば困っていたように見えたんだろう)、彼女はそう解釈してしまったらしい。
声のトーンが下がってしまった。

「違うんだっ、いや、今日中に使いたいっていうのもあるんだけど、でも…っ」

慌てて説明したものの、フォローにもなってない。
僕は馬鹿か!
もう少しくらい、なんか言わないと…。

「必要、です…」


………………。


絞り出したあげくに、

コレ…。





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