奇跡の花がここに咲く
ナイフ・・・
拓馬の持っていたナイフで右頬を切られた。
浅かった物の大きな傷。
ナイフを見せられたせいか、焦りと恐怖が生まれる。
さらに、それに追い討ちをかけるように、携帯が鳴った。
誰もいない所に飛びのき、電話に出る。
「中山君!?」
真央の声だ。
病院からかけてきているのだろう。
「ツツジちゃんが・・・苦しいって・・・意識不明になって・・・!」
ツツジが・・・意識不明・・・。
その言葉で、さっき生まれた焦りと恐怖が更に膨張した。
そんな中でもお構い無しに拓馬たちが襲ってくる。
怖い・・・。
そんな恐怖に従いそうになったとき、ある言葉が蘇った。
『かっこ悪くてもいいから、強く構えろッ!!』
強く・・・。
ツツジに言われた言葉。
そうだ。
かっこ悪くてもいいから・・・強く・・・!