奇跡の花がここに咲く
「やぁ、ユウ。はねられたんだって?大丈夫?」
ツツジが笑顔でこちらに手を振る。
「・・・?お前、意識不明だったんじゃ・・・。」
「アア、あれ?医師の勘違い。寝てただけだよ。」
そうか・・・良かった・・・。
「同じ病院だから、しばらくは毎日会えるな!」
ツツジが駆け寄ってきて、俺に抱きついた。
「・・・あぁ・・・。」
こちらから抱きしめたとき、ツツジが笑った。
「僕は、まだ死なないぞ。」
その言葉を最後に、ツツジが目の前から消えた。