君に聴かせたい
麻梨
ったく、相変わらず重てぇな...



音になるかならないか自分でも解らないような声で悪態をついた。



「スタジオにバックレるか...」



今度ははっきりと声になった。



授業に出たって机によだれのシミをつけるだけだしな。



それならせっかく担いできたこいつを有効利用したほうがマシ。




何の迷いもなかったように、駅の改札を抜けると学校とは違う出口に足を向けた。


< 3 / 154 >

この作品をシェア

pagetop