恋愛部~迷える子羊に救いの手を~
「奈々、泣くなよ。ごめんな?」

「・・・帰る。」

「待てって。」

「・・・帰るから離してよっ!」

あたしは蓮を突き飛ばした。

「ごめん・・・」

蓮は悲しい顔で小さく呟いた。


あ・・・前と同じだ。

これでまたあたし達は気まずくなって、もう幼なじみの関係も本当に終わり。

蓮はただあたしの反応を見てからかってただけなんだ。

どうせ男なんて・・・。


あたしは静かに立ち上がって部屋を出ようとした。

「おい、待てよ。」

あたしの足は止まらない。

ドアノブに手をかけた瞬間、蓮の匂いに包まれた。


「・・・もう、やめて。」

「何を?」

「あたしをそうやって、もてあそぶこと・・・。」
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