君を想うと~Special event~
半分諦めて
怒られるの覚悟で職員さんに向き直ると。
「あの~。もしよかったらコレ、貰ってくれませんか??」
「「え、えぇっ!?」」
職員さんが差し出したのは、ツリーの一番上に飾られていた大きな大きなお星さま。
仁が“欲しい”と泣き叫んだ、あの魔法の星だった。
だけど…
ツリーを振り返ると、ツリーの上には大きな星がキラキラと輝いたままだ。
じゃあ…コレはなんなんだ??
仁と二人で顔を見合わせて首をかしげる。
職員さんは、そんな俺達を見て
「コレはあの星のレプリカですよ。」
と笑いながら。
仁の右手に星を持たせた。