黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】


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―――
――――…




「みんなぁー!準備はいいかぁー!」


「「おー!」」




そして、旅行の日。


塚原の言葉に、みんなは手を天に突き上げて叫んでいる。



迷惑きわまりない。




「みんなバス乗れよー!点呼なんかしねぇから、乗り遅れた奴は置いていくからな!」


教師として最低だと思った。


今は、朝日がまだ隠れているような早い時間。

遅れてくる奴、絶対いるのに点呼しないって……。



「みんなバスに乗るとき、九条に感謝して乗れよー!」

『なんでだよ。』





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