★永遠★
忘れもしない‥

あの日のことー

あの日も、今日みたいに暑くて、雲一つない快晴だった‥ー


歩夢・七瀬、7歳。

ミーン ミーン ミン ミーン‥うっとうしいほど聞き飽きたセミの鳴き声。

俺たちは、池森家と葉月家で、旅行へ‥。
夜、旅館の温泉で七瀬とはしゃぎまくった。
どのくらいの間遊んでただろう?
出ようとしたらめまいが‥そしてその場に倒れた。
俺の記憶はそこからない。
気づいたら布団の上で、みんながすごく心配してた。
母さんたちは、俺が目を覚ましたので安心して部屋から出てった。
残された俺と七瀬。
七瀬はずっとうつむいてた顔を上げた。

「‥った‥‥良かった!無事で‥…ヒック‥ふぇ‥…あゆむぅ~」

七瀬が俺に抱きついてきた。

七瀬が‥俺を心配して泣いてくれてる。
そう思うと、胸が熱かったー
それから、意識するようになったんだ。

七瀬は覚えてないと思うけど‥あの日がきっかけで10年も片思い‥。

諦めたいのに気づいたら目で追ってる‥。

自分で言うのもあれだけど、俺って一途!笑

七瀬が好きって気づいてから、俺はずっと七瀬だけを想ってる。

告白とか何回も、いや何十回もされた。

実は、俺結構モテるんだよね‥。笑

でも誰とも付き合わなかった。
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