3ヵ月
翌朝、下駄箱で靴を履き替えてたら後ろから意外と顔がいい、意外とモテる榊がやって来た。
“やっぱりね”予感が的中し、そんなことで自信が付きながら榊を見続けてしまっていた。そしたら騒がしく辰也達がやって来た。
「よっ。舞ちゃん。」
「おはよう。」
辰也とは小学校が一緒で一ちゃんが転校してしまう前に一ちゃん達と遊んだことがある仲だった。
「そいつと喋んなよ。」
榊が居るのを知っててわざと言ってきた。でも私は辰也の言いなりになりたくもなかったし、訳も分からずそんなことをしたくなかったから、
「おはよう、榊。」
榊に笑顔で言ってやった。辰也の顔色が変わった。
「俺に歯向かうのか?舞ちゃんも榊みたいになんぞ」
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