3ヵ月
「普段何してる人?」
「普通のサラリーマンだよ。」
「へー、安定した職業だね。今日平日だけど休みなの?」
「そう、特別。平日滅多に休みないけどね。今彼氏は?」
「いないよ。いたらここに乗ってないよ。」
「そうだね。俺も今募集中。」
「どのくらいいないの?」「3ヶ月くらいかな。」
「舞ちゃんは?」
「ない。誰とも付き合ったことないから。」
「へー、でもまだ高2だからなぁ。若いなあ。俺なんか比べたらおじさんだよな?」
「そんなことないよ。おじさんとは思わないよ。」
「そう?」「うん。」
顔を見合わせ笑いあった。
そして海へと辿り着いた。「着いたよ、舞ちゃん。」 私はドアから降り、砂浜へと制服のまま向かった。
「大ちゃん。海は広いねー。おっきいねー。」
何故かテンションが上がって、いつもの私じゃなくなっていた。
大ちゃんが私の隣に来て並んで海の前に立った。
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