今日もアオゾラ、お元気ですか?
「ちょっといいかしら?」




あたしはその人たちの声に寒気がした。



背筋も凍る、悪夢の始まりだった。








「調子乗ってんなや。慶悟くんのこと好きなんお前だけとちゃうねんぞ。やのに、お前慶悟くんに好かれてるとか勝手に思い込んで・・・アホちゃうけ?」



関西生まれの女子が言った。


関西弁だから余計に怖い。




「ホンマそれ。ウチこんなにアホなやつ初めてやわ。どーする?もぅ慶悟くんに会われへんようにしたる?それとも・・・誰にも会われへんようにしたる?」





「誰にも、やったら家族にも会えへんことになってサツ来たらだるいし、慶悟くんだけにしといたろか。・・・藍川ぁ~、しゃーなしやからな?」




背筋が凍る2人の会話。





遊ばれ、遊ばれ、遊ばれ。




人間って、惨めだね。






『け・・・いご・・・』



あたしは大好きな人の名前をつぶやいて、意識を失った。
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