この甘さが続きますように、
目の前のこの男。
宮城 遼一
あたしのお兄ちゃんの親友で、家に遊びに行ったり来たりで――いつの間にか仲良くなってて。
...いつの間にか...すきになっちゃってた。
歳だって結構違うし、...はっきり言って遼くんはかっこいい。
叶わないなんて、知ってたはずなのに。
ずっと恋心は、実っていって――つい最近、想いも伝えぬ間に失恋してしまった感じだ。
――自分でも、笑ってしまうほど...遼くんに恋してたあたしは酷く滑稽だったに違いない。