放課後姫とヤンチャな騎士
「剛介さんは将来、剛志に長田組を継いでほしいと思ってるの。
それには私も賛成だったんだけど…
その為に、剛志の相手は自分が決めるって剛介さんが言うから…」


だから喧嘩になったんだと梓は言った。


「俺の相手を決めるだと!?
何を勝手な…」


剛志は呆れたように剛介を睨んだ。


「わしだって悪いとは思ったが…
梓があまりにも反対するもんじゃから、引くに引けなくてのぅ。」


剛介は困ったように呟いた。


「だって、おかしいじゃない?
今時、相手を親が決めるなんて変でしょ?
だったら私は剛介さんと結婚出来なかったわよ。」


「そりゃあわしも分かっておる。」


梓と剛介は愛おしそうに見つめ合った。


「はいはい、のろけは良いから…」


剛志はため息まじりに呟いた。
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