放課後姫とヤンチャな騎士
続いて客間に入って来た剛介を見て、乃里子は一礼すると優しく微笑んだ。


「はじめまして、白石乃里子です。」


「はじめまして、剛志の父の剛介です。
乃里子さんの事は、梓からよく伺っておりますよ。」


剛介は優しく微笑むと、乃里子にソファーに座るように進めた。


「剛志も座りなさい。」


応接室の入口に立っていた剛志は、剛介に促されて乃里子の隣に座った。


「二人には色々心配かけたみたいで、ごめんなさいね?」


梓は申し訳なさそうに微笑んだ。


「まずは私達の喧嘩の原因を話さなきゃね…」


梓は困ったように微笑んだ。


「そもそも剛介さんと喧嘩した原因は、剛志くんの事なの。」


「俺!?」


梓の言葉に、剛志は目を見開いた。
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