放課後姫とヤンチャな騎士
『第十四話


私が落ち込んでいるのを、ワンコは敏感に感じ取っていたらしい。


ワンコの方から私を外に誘ってくれた。


風が気持ち良くて、ワンコの心が温かくて。


私は初めて自分の気持ちを知った。


私はワンコが大切で仕方がなくなっている。


たとえワンコが私を好きじゃなくても、私はワンコが好き。


一生一緒にいたい。』







『第二十話


ワンコがひどく騒がしい。


私の良くない噂を聞いたみたい。


キャンキャンと吠えながら、たまにクゥーンと心配そうに喉を鳴らす。


それだけで充分すぎる。


私は私なりに解決するから、心配しないで?』
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