with 2人の居候





「あ、環南~。おはよう」




「おはよう」




「今日は早いねぇ~」




すずに声をかけられ振り向く。





なんとなく家に居づらかった私は早めにごはんを作り出てきた。



もちろん少しだけ咲斗さんには会ってしまったけど、


切り抜けた。


奏斗さんは分からない。




気になって、メールをしておいた。







『遅刻、しないようにしてくださいね』






たったそれだけの内容だった。


当たり障りのないように心がけたつもり。





「環南、今日元気ないんじゃない?」




すずは私の前の男子の席に座り、私の顔を覗きこんだ。




「うん・・・・・・」




すずはなんでも見通してしまうから嘘はつけない。





< 80 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop