《実話》道〜私がつけた足跡〜
「夢咲ちゃん大丈夫?

痛くない?

ホンマ大丈夫?」

夢咲の手の平を見て心配そうに瞳をウルウルさせ、不安な声を出す玲ちゃん。

「大丈夫、大丈夫。

こんなん全然痛くないし。」

痛みよりも楽しみが勝っていた夢咲は、明るい声で玲ちゃんに言うと、倒れた自転車を起こす。

そして懲りずにまた自転車に跨がる。

「夢咲ちゃん、後ろ持っとくからゆっくりこいで。」

玲ちゃんの言葉に夢咲はゆっくり足を動かしていく。

プルプル震えるハンドルは安定感など全くないが、後ろ支えてくれている玲ちゃんのおかげで、転ぶことはない。

徐々に自転車にも慣れていき、プルプルしていたハンドルが嘘のように真っすぐ走るようになっていた。
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