《実話》道〜私がつけた足跡〜
確かにベッドは縦に二列、小さな通路を挟んでまた縦に二列。

「…そうなんや。」

寝室を思い浮べ、少し高い明るい声を出す。

荷物の整理が終わり夕食までの自由時間、玲ちゃんに誘われ夢咲は外に出る。

何も変わらない大きなグラウンドで、いつも誰かが遊んでいる。

楽しい声が響くグラウンド内。

それを影から見ていた幼稚園の夢咲。

怒られるのが恐くて、目立たないように影に隠れて見ていた。

でも、玲ちゃんに誘われてグラウンドの真ん中で、自転車に跨がる夢咲がいる。

幼児の時には考えられない行動。

初めて跨いだ自転車に興奮を抑えきれずに、一気にペダルをこぐ。

フラフラしてバランスが取れないハンドルに、手を離し思いっきり転げる。

手が地面に擦り、手の平からは微かに流れる赤い血。
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