gently〜時間をおいかけて〜
笑いなれていないって言うレベルじゃないよね?

そう言う問題じゃないよね?

「本当に、ごめんなさい。

今後一切、彼とはもう親しくしません。

風見さんが望むなら、彼とも目をあわせません」

そう言ったあたしに、
「いえ、あの…そこまで言ってないんですけど」

風見さんは戸惑った。

「ここ、奢りますね」

テーブルのうえに置いてあった伝票を手に持つと、あたしはレジへと持って行った。

おつりが出ないようにちょうどの小銭を出すと、喫茶店を後にした。

そして、すぐに走った。


家につくと、あたしは真っ先にベッドにダイブした。

「――航…」

彼女に誤解されたうえに、アドレスまで調べられた。

こんな目にあったあたしに対して、航はどんな顔をするのだろうか?

何を言ってくれるのだろうか?
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