gently〜時間をおいかけて〜
皿に乗っていたのは、いろんな種類のケーキや果物のデザートである。

小皿にもられているのは、赤い宝石のようなゼリーだった。

「デザートも種類が豊富だよ♪

早く行かないと、取られちゃうよ?」

そう言っている彼女は、どうやらまだまだ食べる気があるらしい。

どんだけデカいんだ、あんたの胃袋は。

もはや彼女の胃袋は、ブラックホールなのではないのかと俺は思った。

「おいしーい♪」

ケーキを頬張ると、莢は幸せそうな笑顔を見せた。

こうして誰かと食事ができたからよしとするかと、俺は思った。
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