gently〜時間をおいかけて〜
「航?」

あたしは航を呼んだ。

落ち着かないと言うように、私は首を左右に動かしている。

「――えっと…」

顔色をうかがうように、航があたしを見てきた。

「大丈夫よ、やましいことはしてないから」

あたしが言っても、航はまだ落ち着かないらしい。

「服、お互い着たままでしょ?」

あたしが言うと、航はホッとしたと言う顔をした。

「よかった〜」

パタンと、航は再び横になった。

「まさかとは思うけど、そう言うのないの?」
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