いつかのMerry Xmas
――あれ?

私は首を傾げる。

だって。
私のフルート、貸してって言ってなかったっけ。

他人のマイクは使えないなら、フルートなんてもってのほかなのでは――。

「ね、フルート、吹けるようになった?」

ふん、と。
小ばかにした目で、イチローが私を見る。

「俺を誰だと思ってんの?
 多分、10年フルートやってきたお前より、ずっと上手くなったと思うよ」

イラっとした私は、反射的に言い返す。

「ゲーム三昧で練習なんて出来なかったくせに」

はん、と。
イチローは笑い飛ばす。

「そういうのは、俺の演奏見てから言えよな」
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