いつかのMerry Xmas
「ふぅん。
 じゃ、たまには飲もうか」

会場に入れば、もちろん彼は女の子たちに呼ばれてしまう。

私はこっそり端の方の席で、ゆっくり食事を楽しむことにした。
とはいえ、そうやって皆が行儀良く座っている時間はそんなに長くない。

すぐに、皆場所を入れ替わり立ち替わり、動き始める。

「珍しいねー、ミューちゃん。
 今日は飲まないんだ?」

うちのバンドのギタリスト。
律儀な性格なので、かならずビール瓶を持って、メンバーの居るところを回ってくれる。

――いくら、私がビールは嫌いだと言い張っても、お構いなく、だ。
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