続・女好き彼氏



「え、み、みんな?」



みんなって、みんなって、その…



「学校のみんな」



俺が思っていることを
先にズバリと言われた。


それも真顔で。


「え、嘘」


「そんなことで嘘ついてどうするんですか?」



ため息混じりに言われた言葉。


え、嘘、そうなの?


みんなに俺の気持ちバレてんの?


自分でも

よくわかってないのに。



自分の心臓が
バクバクとうるさい。


体の奥から熱くなる。


嘘、嘘だろ?


俺………


みんなにバレるぐらい
美夜のこと見てた?


っていやいや
バレるとかそんなんじゃないし。


てか、好きじゃないし。


うん。好きじゃない。




「な、なに言ってんだよ。
俺があいつのこと好きなわけないだろ」



俺は下を向きながら
弱々しく呟いた。


そんな俺を見てなのか
小麻里が大きなため息を吐いた。



「じゃあ、一つ聞いてもいいですか?」


「え?」


その言葉と同時に
小麻里が俺に近づいてくる。


そして俺の目の前でぴたりと止まると
俺の顔を覗き込んで
今まで見たことがない意地悪い笑みを浮かべて

























「じゃあ、どうして



そんなに顔が真っ赤なんですか?」




























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