続・女好き彼氏
だって……
だって、そんなこと言われたら…まるで…
「俺の前では、無理すんな…」
優しくて
温かい
あたしの大好きな声で
光太は
あたしの
とても些細な嘘を見抜いてた。
ちょっと
泣くのを我慢しただけだよ?
ほんとにちょっと
無理して笑っただけだよ?
何に
なんで……?
「どうして……光太にはっ
なんでもバレちゃうのかな?」
「ばかか…。
何年美夜のこと見てきたと思ってんの?」
少し
鼻で笑って
あたしを少し小馬鹿にするみたいな言い方。
いつもなら、少しむっとしてしまうのに
今日はなんだかホッとする。
光太の腕の中が
温かくて
安心できて
もう……
涙が止まらないよ…。