続・女好き彼氏




だって……


だって、そんなこと言われたら…まるで…









「俺の前では、無理すんな…」



優しくて

温かい


あたしの大好きな声で



光太は

あたしの

とても些細な嘘を見抜いてた。



ちょっと

泣くのを我慢しただけだよ?


ほんとにちょっと

無理して笑っただけだよ?



何に


なんで……?



「どうして……光太にはっ
なんでもバレちゃうのかな?」


「ばかか…。
何年美夜のこと見てきたと思ってんの?」



少し

鼻で笑って

あたしを少し小馬鹿にするみたいな言い方。


いつもなら、少しむっとしてしまうのに

今日はなんだかホッとする。




光太の腕の中が

温かくて

安心できて



もう……


涙が止まらないよ…。





























< 273 / 355 >

この作品をシェア

pagetop