続・女好き彼氏
気がついた時にはもう遅くて
ドンッ!
思いっきりぶつかってしまった。
は、鼻がへし折れるかと思った……。
「いってぇ……」
そう言ってあたしとぶつかった人が
自分の腕をさすって顔を歪めている。
って……
「痛いのはあたしもだよ。
って言うか……なんで聖斗がここにいるのさ…」
あたしもぶつかったところをさすりながら
聖斗を睨みつける。
なんで聖斗がこんなところに?
だって聖斗は
あたしと反対方向のはずなのに……
なんて考えながら
あたしは軽く頭を傾げた。
すると聖斗はきょとんっとした表情をうかべ
当たり前のように口を開く。
「そんなの美夜を迎えにきたに決まってんじゃん」