今日も地球の上では☆1
「ごめん、まだ終わってないけど……どうした?」

ミューは出掛けられるように小さなショルダーバッグを肩から下げて、準備万端と言う感じで目の前に居た。



「あのね、2人でやった方が早く終わるから、私も手伝う……お邪魔しまーす」



えっ、おい。

ミューは俺の返事を聞かずに、部屋の中へ入った。



おいおい、男と密室に2人きりになるなよ……って、まぁ、一応、俺は彼氏だからいいけどさ、うん。

いやいや、そう言う問題じゃなく。



「あっ、こっちが終わった方だね? じゃぁ、私、終わった方の計算チェックするね?」



ミューはバッグからマイ電卓を取り出し、俺の返事を聞かずに手簿を手に持った。

ビジネスホテルのシングルなので、小さな机とテーブルは1つしかなくて、それは俺が使っていたから、ミューはベッドをテーブル代わりにして手簿を置き、立ち膝をしながら電卓を叩き始まった。



本当にミューって、なんて言うか……『けなげ』と言うか、『いじらしい』って言うか……。



俺の手助けが出来ると、喜ぶミュー。

俺が褒めると、嬉しそうなミュー。

そんなミューが……愛おしい。


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