‡いとしきみ‡
「で、話って?てか、何で泣いてたの?」
さっき、麻衣子さんに言われて、冷たかったのかと気付かされたので、出来る限り、優しく聞いた。
始めは、戸惑っている様な顔をしていたが、次第にいつもの顔へと変わり、キナちゃんはポツリポツリと、話し出した。
「優夜くん、何で電話出てくれないの?」
「へっ?」
「それに…急にバイト辞めちゃうし。…目も合わせてくれなかった」
「それはっ…」
キナちゃんに逃げられて、悲しくて悔しくて、腹が立ったから。なんて事は言える訳がない。
『…ん?さっき電話って…』
理由よりも、さっきのキナちゃんの不可解な発言が気になる。
俺はケータイ変えたし(正確に言えば、壊したので買い替えたのだが)、キナちゃんは新しい番号は知らない。
…あぁ、古い方のね。そりゃ出ないだろ。壊して使えないんだから。
さっき、麻衣子さんに言われて、冷たかったのかと気付かされたので、出来る限り、優しく聞いた。
始めは、戸惑っている様な顔をしていたが、次第にいつもの顔へと変わり、キナちゃんはポツリポツリと、話し出した。
「優夜くん、何で電話出てくれないの?」
「へっ?」
「それに…急にバイト辞めちゃうし。…目も合わせてくれなかった」
「それはっ…」
キナちゃんに逃げられて、悲しくて悔しくて、腹が立ったから。なんて事は言える訳がない。
『…ん?さっき電話って…』
理由よりも、さっきのキナちゃんの不可解な発言が気になる。
俺はケータイ変えたし(正確に言えば、壊したので買い替えたのだが)、キナちゃんは新しい番号は知らない。
…あぁ、古い方のね。そりゃ出ないだろ。壊して使えないんだから。