俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
思いっきり図星過ぎて焦った。
でもそれ以上に那智兄が焦ってた。
「彼氏!? 彼氏……いんのかお前」
「え…う……」
い、いる…といえばいるし、いないといえばいない…し?
『彼氏』っていうとなんかこう……恥ずかしいね。
問い質してくる那智兄をかわしにかわし、部屋へ逃げた。
「ふう…」
一息ついて、携帯を握り締めてベッドに腰掛ける。
ここには……先輩の番号が入ってる。
でも一度もかけたことないし、メールしたこともない。
してみようかな……電話。
声、聞きたいな…。
開いたり閉じたり、それを繰り返す。
それでもボタンを押す勇気はない。
「……」
ちょいちょいって押せば……繋がるんだ。
先輩の声…聞けるんだ。
「…よしっ」
決意して、携帯を開いたそのとき。
ピルルルルル
「にゃん!?」