十字架
「はい…、うちの社員が上司の許可も報告もなしにある小企業の社員と、勝手に契約を結んでしまいまして…」
「なに…?」
社長は若い女性を睨んでいた。
「も、申し訳ありません!本社では重大プロジェクトが進行していましたし、社長の体調も…」
「それはいい!詮索や謝罪などはあとからでも出来る!」
「しかし…!」
「しかしもないだろう。その社員は今日までで…いや、昨日までに『解雇』しているんだろうな?」
………。
社長の言葉は会議室にいる社員達を黙らせた。
いや、黙らせたわけでは無い。
社員達は『答えられない』質問を社長がしたからだ。
「なんだ…?誰も知らないのか!じゃあ、そいつをここに呼べ!『いますぐに』だ!」
「なに…?」
社長は若い女性を睨んでいた。
「も、申し訳ありません!本社では重大プロジェクトが進行していましたし、社長の体調も…」
「それはいい!詮索や謝罪などはあとからでも出来る!」
「しかし…!」
「しかしもないだろう。その社員は今日までで…いや、昨日までに『解雇』しているんだろうな?」
………。
社長の言葉は会議室にいる社員達を黙らせた。
いや、黙らせたわけでは無い。
社員達は『答えられない』質問を社長がしたからだ。
「なんだ…?誰も知らないのか!じゃあ、そいつをここに呼べ!『いますぐに』だ!」