十字架

秘書はそれを察知したかのように、

「あれ…?さっきから同じような言葉が聞こえますけど…まさか、このサイトを知ってます…?」

と、発した。


渡辺はあくまでも知らないを前提に返そうとするが、言葉がみつからない。


「…?どうしました?気分が悪いですか?」

秘書は渡辺の顔を覗き込み心配そうに振る舞った。

「大丈夫…、きにしないでいいよ…」

「顔が少し青いように見えます…。屋上へいっておいしい空気を吸いましょう?」

秘書は渡辺を屋上へ誘い、あとは八橋にまかせ屋上へと向かった。
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