Snow Princess ~雪の華~
エピローグ


その日、夏だと言うのに国には深々と雪が降ったそうな。


破壊された結界の分厚い欠片は、強力な爆風にも関わらず全て国境に落ちまして、国境の形に高い壁が出来ました。


その上に更に雪までも降りだしたものですから、崩れやすいはずの壁が凍った雪でコーティングされて強固なものになりました。


無色で日の光を反射し様々な色を見せる欠片に雪が被さり、とても美しく輝いたそうな。



先の爆発や飛んできた結界の欠片などに恐れをなした隣国の軍隊は撤退しました。

その機会に王・シャーマは隣国の王と会談を進めまして、穏便に隣国の傘下に降ることが決定しました。


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