Snow Princess ~雪の華~


「私はお城の外へ出たいの」

「庭でもあさってりゃいいじゃねーか」


またしてもキーファが毒を吐く。
ボカッ!と、マリンは頬、シーモアは頭を同時にはたいた。


「いってぇぇぇ! 二人でやるこたねーだろ! つかお前顔とかヒドくね?!」


喚くキーファに、マリンの顔に再び青筋が上がった。
笑顔のままマリンはシーモアを見やる。


「彼がいるとお話が進みませんので、少々追い出してくれません?」

「わかりました」

「うぁあっ! おい、てめ何しやがる! この野郎ぉぉぉ!」


待つこと3分。シーモアは手を叩きほこりを落としながら戻ってきた。



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