さくら木一本道
(龍巳)「また買えばいいじゃないかさくヤン」
(さくら)「金が底をついてるのよ!!」
さくらは財布を取り出して、勇次と龍巳に見せた。
財布にはお札がなく、小銭入れに50円玉1枚と100円玉1枚の計150円が入っているだけだった。
すると、龍巳は何を思ったのか、その100円玉を取り出してまじまじと眺める。
(龍巳)「150円かぁ~…」
(さくら)「ちなみに、おこずかいと言う名の収入源であるお母さんは、私の方の世界に居るわけで、つまりこれから先、懐がふくらむ事はないわ…」
(勇次)「切ねぇな…」
(さくら)「切ないよぉ~… ひもじいよぉ~… お金がないよぉ~…」
(勇次)「……」
(龍巳)「……」
しばらく沈黙が続いた後、龍巳は手に持っている100円玉をさくらに返し、とある疑問を問いかけた。
(龍巳)「……話変わるけどさ、そのお金って、さくヤンの世界のお金なんだよね?」
(さくら)「そうよ」
(龍巳)「そのお金って使って大丈夫なのか?」
(さくら)「?」
(龍巳)「ここの世界には存在しないお金だろ? つまり「偽札」って事になるんじゃないか?」
(さくら)「……」
(龍巳)「ごめん、「偽札」じゃ日本語が違うな、「偽小銭」? いや、「偽造コイン」?」
(さくら)「そうかぁぁぁぁ!!!」
(龍巳)「いや、「偽造硬貨」だな」
(さくら)「て言う事は何!? 私は無一文ってこと!?」
(龍巳)「うーん… 「偽造硬貨」も違和感があるな…」
(さくら)「て、てか私、コンビニでアイス買うために100円使っちゃったんだけど!!」
(龍巳)「いや、「エセ硬貨」かな?」
(さくら)「ど、どうしよう!! バレたら私、警察に捕まるかな!?」
(龍巳)「どう言う言葉がいいんだろうな勇次?」
(さくら)「ど、どうしよう、私大丈夫かな勇次!!」
(勇次)「噛み合ってない会話をこっちに向けるなぁぁぁ!!!」
二人とも好き勝手な会話をして、それをこちらに向けられても、訳が分からなくて対応しようがない、
自分の思いを伝えるだけでなく、伝える人への配慮とか、協調性と言うものを理解してから喋り出して欲しいものである。