狂暴わんこのひとり占め。




「今日は声かけてくれて ありがとね、紗希♪」


ニコッと顔を傾けて笑う。


ほんと色んな技もってるのね コイツは…。


「…なんで こんなエロ犬 拾っちゃったんだろ」


「ん?なんて?」


「なんでもないわよ バカ犬っ!」


あ。

うっかり"犬"って言っちゃった…


「は……犬ぅ〜??」


「あは、気にしないで こっちの話」


「犬とか初めて言われたんだけど」


「うっそ!」


「どーゆう意味だよ それ?
俺が犬みたいってこと?」


やばい…。

また迫ってきた!

回避回避っ!!


「あはは…犬みたいに可愛かったってこと!

      (ボソッ)…最初は」


「……ふぅ〜ん?」


聞こえないくらい小さい声で言ったはずだけど。


この表情だと聞こえてしまったのかしら …。


「ま、可愛さは俺の武器だから仕方ねーけど」


「………」


「犬、ねえ……?」


なんか笑顔がこわーい…。


嫌な予感がするんですけど!


「別にいーよ、"犬"で。

色々と便利そーだし♪」


「は」


「ぢゃあ、これから紗希の"犬"として置かせてもらいまぁす☆」


「なっ!?」


意味不明!!



何 考えてんのか、私にはもう理解不能です…。





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