金木犀〜恋の香り〜

「分かった」

「近くに公園があるから。そこで話そう…」


そう言ってアイツは店を出た。
俺はその後に続く。


つくとそこは、何もない殺風景な公園だった

まるで俺達のような…


小さな椅子に腰掛ける。
「で…なに?」


「うん…」
アイツが隣に座ったから、俺は椅子から離れた。


「そんなに……冷たくしないでよ…。」
今まで見たことがないくらい悲しい表情。
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