金木犀〜恋の香り〜

あの頃の記憶


「よ!大輔!あれから南ちゃんゲットできた??」

数日後の学校の朝。興味津々に聞いてくる瞬。

「どうにもこうにも…好きな奴いんの?って話題出した途端、逃げるように帰られたよ。俺、何かしたかな〜」

「まじ?…南ちゃん好きな奴いんの?」


「さぁな。あ〜女ってやっぱ分かんねぇよ。俺、南諦めるわ。めんどくせぇ」


「はぁ?せっかく紹介したんじゃん。」

「そうだけど…俺、もう女に深入りしたくねぇからな…」

「もしかして大輔…由嘉の事引きずってんのか?」


「ち…!ちげぇよバカ!その名前、二度と口に出すなよ!もう聞きたくもねぇ」

「ごめん…でもさ大輔、そうなんだろ?」
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