この涙が枯れるまで


…沖縄の海に夕日が沈んでいく。

もう夜になろうとしていた。

僕達はホテルの部屋へと向かった。

『じゃあ沙紀また後でいくから』

『うん、分かった』

僕と歩は一旦沙紀とナナと別れたて部屋へと向かった。

『優~何号室?』

『確か602』

『OK! あっこれじゃん』

『着いた~』

僕と歩は部屋の中へ入り荷物を整理した。


二つのベットに、お風呂にテレビ。

すごいキレイなホテル。

でもなんといっても一番キレイなのは、窓から見える夜の海だった。


『すげ~』

『全然違うよな!!』

僕と歩は興奮を隠しきれなかった。


『この感動を沙紀と広瀬にも教えようぜ』

『おう!いいね』

僕と歩は沙紀達の部屋に向かう。


『沙紀の部屋は~508!!』

『何で俺等の部屋の番号は忘れてて、沙紀の部屋の番号は覚えてるんだよ』

『へへ~』


『まぁいいけど~変な事すんなよ!!!』

『何だよ!!変な事って?優やらしいね?』


『…ばーか』


沙紀とナナの部屋についた。

歩がチャイムを押す。




―ピーンポーン


部屋の奥から沙紀の声が聞こえる。


『は~い』


『おっす』

『早いね~!入って入って!』

『おじゃま~』

とズカズカと入る歩。


『沙紀~景色みた?やばくね』


『見たよ!キレイだよね』

僕は部屋に入って気付いた事。


あれ?


ナナがいない。





< 112 / 419 >

この作品をシェア

pagetop