この涙が枯れるまで


『え~俺いいよ』


『何で?やろうよ』


『だってさ、何年経っても俺らずっと一緒じゃん?こんなん書かなくたっていいよ。百合は俺達が別れるとでも思ってんの?』




『ううん…別れたくない…てか絶対別れない!!
そうだよね、これからもずっと一緒だから必要ないよね!!』



『だろ~??他のとこ見ようぜ』



僕は百合の手を引っ張り、タイムポストから去って行った。

でもね、このタイムポストがなければ、この日に博物館に来ていなければ、僕は真実を知らないまま、生きていたよ。




博物館はすぐに見終わった。



『百合~今からどこ行く~?』




『どうしよっか~、まだ時間あるしね?』




『行くとこないしな~』



『じゃあ家来る?』



『百合の家?』



『うん、そうよ?』



『行く!!!』


今から向かう場所は百合の家。
僕と百合との最後の思い出場所だ。
百合と初めてひとつになった場所。

そして、僕の中が壊れた場所だ。


でも今の僕なら大丈夫だ。


僕は百合を信じているから。

僕は百合を愛しているから。



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