この涙が枯れるまで


本当ですか?

『おっはよぉ』と元気に入って来たのは沙紀だ。


久しぶりに見る沙紀は、少し変わっていた。
髪の毛が歩と同じ色になっていた。
明るい髪色は沙紀に似合っている。


そして、二学期が始まったんだ。


二学期に入るともうすぐ文化祭が待っていた。
僕達のクラスは模擬店。
メニューは『たこやき』


僕と歩は作る係りで準備に追われていく。


楽しいから良いんだけど。



・・・そして文化祭当日。


他高の生徒達がいっぱい来ていた。


頑張らなくちゃ。



僕達のたこやきは繁盛した。
すぐに売り切れ。
また新しいの作らなくてはならない。
ホントは文化祭百合と回るはずだったんだけど、こんなに忙しくなるなんて思わなかったから回れなかった。


百合は寂しかったかな?


『歩ー優ー交代しようぜ』とクラスの友達が変わってくれた。


これから百合と回れる。


でも百合は見当たらない。
教室にもいない。
どこにいったのかな?

教室には沙紀がいた。


『沙紀、百合見なかった?』


『えっ!?』


驚いた様子を見せる沙紀。
明らかに動揺をしている。


『百合見なかったか?』


『…百合は見てない…かな』


こう言って、教室から出て行ってしまった。


沙紀は何か隠している。


そんな不信感を抱いて、僕は百合を探した。


見当たらない…


人が多くて動きにくい。


すると前方に百合の姿を見た。



『百合!!』


僕は名前を呼ぶ。
だが百合は気づいてくれない。

人が多すぎて聞こえなかったのかな。


『百……合?』


そこには百合と滝川先輩が居たんだ。




< 62 / 419 >

この作品をシェア

pagetop