シルバーウルフ -Is this love?-
俺が目を醒ましたのは、神父のベッドの上だった。



「しーっ!!」と、人差し指を鼻に付けた神父の顔が間近(まじか)に見えた。






刃渡り20センチほどの包丁。

それは、施設の厨房で、若い洋子がいつも使っているものだった。



そいつを右手に手渡された。



神父は首を“カッ斬る”ポーズをした後、自分の妻を指差した。






神父は、寝室を黙って出ていった。





幼い俺でも、何をすべきか咄嗟(とっさ)に察(さっ)した。



白いシーツの中の神父の妻の寝息はイビキ混じりだった。






悪魔のカードを与えられた俺。


悪魔に選ばれし者になった俺。




その隣のベッドに飛び移った。



神父の妻の腹の上に俺は乗った。








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