シルバーウルフ -Is this love?-
後片付けにミニキッチンへ降りていこうとするメイ。


俺はメイを呼び止めた。喰った後の皿の上に財布から取り出した10を置いた。裕太へ渡すようにメイに告げた。




……昨日の約束では20。



しかし、裕太が持っている資料は1枚だけでない。



メイの名前。メイの住んでいた住所。メイを連れてきた蛇頭の詳細。これらがきちんと抜けていた。



「メイ、今夜は一緒に出掛ける。いいな?」

部屋を出ようとしていたメイに言った。



「ハイ。」

そう言い残して、


 ……目が見えているように部屋を出ていった。



ベッドに寝転がった俺。裕太の幼稚な隠蔽工作(いんぺいこうさく)。A4用紙の上部左角。



ホッチキス留めを外した跡が残っていた。俺に何事も全てを教えたがらない裕太。



10でも破格値だ。俺は調査報告書を丸めてゴミ箱へストライクさせた。







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