あたたかな雨
彼が困ったようにそうだなーと独り言みたいに呟く。
「じゃあさ、僕の手伝いしてほしいんだ」
「うん。わかった」
「ありがとう。じゃあ、放課後になったら、乙原さんの教室で待ってて」
手伝いって一体何なんだろう。
それを聞いてみたけど、陸奥くんは言葉を濁すして、詳しいことは放課後に話すよ、と微笑んだ。
何もない日常。
繰り返しの日常。
学校に行っても誰かと話すわけでもなくて、ただ授業と本を読むのループ。
それが変わっていったように思えた。