想い

味方

味方…
絶対私を裏切らない…
私だけの味方。
いつもぎゅってして寝てるんだ(笑)
いい年してぬいぐるみって思うかな?
でも、私には必要だったんだ。


私ね、夜が怖い…
夜は暗くて、孤独で、寒くて…
お家にはちゃんと家族もいるよ?
でも、それでも私には夜はそう感じるんだ。

昔ね、私にとって夜はただ泣くだけの時間だった。
あれは、初恋…

優等生だった私には恋を叶えるだけの勇気がなかったんだ。
私は優等生でなくっちゃだめなんだ、それに、私なんて見てくれるわけがないって。

一方的に見てるだけ…それだけの恋だった。
今でも覚えてるよ…
夜に、今日もまた何にもできなかった。
話し掛けることさえ…って後悔しては泣いてた私。

そしたら、いつのまにか、初恋の人には彼女ができた。
それからは、私の恋は辛いだけ…
二人の噂はどこからともなく私のみみに入り、私にとってそれは辛い辛いものだった。
泣くわけにはいかなかった。
だって、私は何にもしてないから…
だから、この結果は当たり前だったもん!
それに、人がいるところでは泣けなかった…
誰にも初恋のことは話さなかったから…
だから夜泣いた。
結局、諦めることもできなくて、6年間ずっとすきだった。


その思い出のせいかな?
私にとって、夜は泣く時間だった。
何があっても、泣くのは夜だった。
昼間は泣けなかった…
昼間泣いたらだめなんだってそう思えて…
昼間は、我慢するわけでもないけど、涙は自然とでなくなった。

そのかわり、夜はいっぱぃ泣いた。
ぬいぐるみは…声を我慢するのにも大活躍だったよ。
何にも言わず、ただ私だけの味方でいてくれた。
どんなに癒されたか…




ぁ…補足するね(笑)
私ね、決めてたの!
もう見てるだけの恋はしないって。
6年って長かった…
辛かった。
私にはもう耐えられない。

何とかふっ切って…

それで変わろうって!


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