溺愛キング
教室では――――……


「藍飛ってば理不尽なこと言うわよね。」

「……………」

「翼?大丈夫?」

「……………………俺……………赤くなってたか?」

「へっ?あぁ、まぁ矢耶のあの顔を見て赤くならない方が珍しいでしょ。」

「だよな。藍飛、あいつは相当惚れ込んでるな。今に始まったことじゃねぇけど。今日はちょっと遅れて行くか。」

「そーね。藍飛のためにね。それにしても藍飛、私にまで妬くとは…」

「まぁな。藍飛も毎日大変なんだよ。あいつは矢耶が居て嬉埼藍飛だから。仕方ねぇわ。今日の矢耶は大変だな。藍飛の機嫌直しがな…」


海亜と翼はお互い見合って苦笑いした。


この時翼は
"俺だって毎日大変だけどな。矢耶と海亜。この2人が人気だから藍飛と俺は悪い虫がつかねぇ様にいろいろ手を回してる。矢耶に比べたら海亜の人気は低いが海亜も相当な美人だ。今まで何人排除したことか…藍飛は俺より大変だろうけどな"
と心の中で思っていた。






2人は近くのファミレスに寄り時間をつぶしたのだった。
< 115 / 269 >

この作品をシェア

pagetop