最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に
タイムリミット
騒がしい会場を抜け、


また空へとやってきた。


雪は更に降り積もり…


辺り一面真っ白になっていた。


ほんの小さな音さえ、雪が吸い込んでいるような…


そんな、夜の静けさが私たちを包んでいた。


「天使に頼むって…何?」


「…笑うなよ?」


「えっ」


「そろそろオレに、天からお迎えが来るかもしれねぇ」


「や…やだぁ。カイト、なに言ってるの?」


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