トナリの無口くん
「野口………」
小島は今にも消えそうな声でつぶやく。
野口は何も言わない。
ホントに怒ってるのか、それとも違うのか、それはわからない。
「ホントに……ごめんなさいっ!!!!!!!」
小島は小さく深呼吸してから、ガバッと頭を下げた。
まだ野口は黙ったまま。
小島は野口の反応も見ずに続けた。
「ホンマごめん!!オレ……野口の事なんも知らんのに……!!!ホラ、オレ、アホだから……言葉の数少なくて……」
……ん???
主旨が変わってきてるような………
「そーゆーの、なんて言うんだっけ……語尾???いや違う……ゴリ????」
ご、ゴリ………????
すると、冷たい表情をしていた野口の表情が、途端に緩んだ。
「………ア、アハハハハ!!!!!アハハハ!!やべ〜〜〜〜!!!!」